レビュー

【レビュー:サイエンス大図鑑コンパクト版】人類の発展が時系列でわかる大人が楽しい図鑑

どうも、しゅんたろです。

大人が楽しめる図鑑を探しているあなたに『サイエンス大図鑑【コンパクト版】』をご紹介します。

  • 教養を身につけたい
  • 化学の発展を学びたい
  • 人間の発明の歴史に興味がある

なんていう方々に特におすすめ。

実際に購入して愛読している僕が『サイエンス大図鑑【コンパクト版】』のポイントをギュッと絞ってお伝えします。

科学に詳しくない僕でも「へ~そうなんだ」とワクワクしながら読んでいますので、「難しい本なのかな?」と気にしている人でも関心があれば楽しめるはずです!

 

 サイエンス大図鑑【コンパクト版】の概要

図書名 サイエンス大図鑑 【コンパクト版】
総監修 アダム・ハート・デイヴィス
発行所 河出書房新社
初版発行 2014年10月30日
価格 3,800円(税別)

総監修のアダム・ハート・デイヴィスとは誰?

総監修アダム・ハート・デイヴィスは、英国で著名なライターです。

テレビキャスターや写真家としても活躍しているようです。

科学の解説には定評があるようで、BBC放送の歴史番組が有名で、著書も歴史から科学まで25冊以上あります。

 

コンパクト版は通常版と何が違うの?

コンパクト版 通常版
サイズ 254mm×212mm 301mm×252mm
価 格 3,800円 13,800円
内 容 同じ 同じ

通常版のほうがサイズは大きく、字や図は見やすいです。

ただ、内容は同じで

  • コンパクト版のほうが10,000円も価格が安い
  • 本棚に収納しやすい
  • 軽い

ことから、僕はコンパクト版をおすすめします。

単行本サイズとの比較

コンパクト版といっても上の写真のとおり小さくはないので、文字や図が見づらいことはないと思いますよ。

しゅんたろ
しゅんたろ
僕は視力0.8ですが問題ないです!

 

サイエンス大図鑑【コンパクト版】の魅力

サイエンス大図鑑の「ここが素晴らしい!」という点を紹介していきます。

圧倒的なボリュームの情報量

コンパクトなのはサイズだけで、情報量は全くコンパクトではありません。

そのページ数なんと511ページ

書かれている内容は、幅広い多岐にわたります。

  • 物理学
  • 生物学
  • 化学
  • 地球科学
  • 天文学・宇宙科学
  • 数学
  • 科学技術

「相対性理論」や「クローン技術」「重力」など、166のテーマが見開きごとにまとめられています。図もたくさん入っています。

しゅんたろ
しゅんたろ
1テーマが1見開きにまとまってるから、サッと読むことができます!

さらに、「アリストテレス」や「アルベルト・アインシュタイン」など歴史上特に重要な人物19人についても見開きで紹介

見開きで紹介されている人物以外も含めると過去から現代までの主要な科学者が約250も紹介されています。

しゅんたろ
しゅんたろ
名前は聞いたことあるけど実はよく知らなかった人物を学ぶいい機会になりますよ!

決して安い本ではないですが、ボリュームがとにかく凄いので、金額は十分取り返せるくらい長く楽しむことができます。

 

時系列でまとめられている

時系列でまとめられているのがこの本の最大の魅力だと思います。

人類の発見の歴史を辿るように読めるのが楽しい。

しゅんたろ
しゅんたろ
この時代はこう考えてたんだ!

さっき読んだ発見がこう繋がるのか

なんて思うことがたくさん。

もしも分野ごとにまとめられていたら、同じ内容でもここまで楽しめなかったかもと思うほほどです。

 

目次は次のようになっています。

  1. 科学の夜明け(先史時代-1500年)全19テーマ
  2. ルネサンスと啓蒙の時代(1500-1700年)全23テーマ
  3. 産業革命(1700-1890年)全68テーマ
  4. 原子の時代(1890-1970年)全37テーマ
  5. 情報化時代(1970年ー)全19テーマ

先史時代から現代まで網羅されています。

また、めちゃくちゃ良い点があって、どのテーマにもBeforeAfterの解説が載っているから、どこから読んでも歴史を感じながら読めるんです。

例えるなら、学校の歴史の勉強で戦の名前とか関連する武将の名前をただ暗記するのではなく、なぜその戦が起きたのかっていう背景やその戦で社会がどう変わったのかが分かるみたいな。

しゅんたろ
しゅんたろ
初めから順番に読むも良し、好きなところから読むも良し!

言葉の意味を知るだけではなく、人間が何を発見して、どう社会を発展させてきて現代に至っているのか、ストーリーを感じながら読めるから面白いんだと思います。

 

サイエンス大図鑑【コンパクト版】の気になるところ

購入を考えている人への注意点です。

科学に関心がある子ども以外が面白がって読むかは微妙

AERAwithKidsで紹介されていることが表紙に書かれているので、「子どもにいいなら買ってみよう!」と思う親御さんもいるのではないでしょうか。

「AERAwithKidsで紹介!」のシールあり

ただ、この本は子ども向けに書かれてはいません

言い回しは子ども向けではないしフリガナは無い。文章量も多いです。

勉強熱心な子、科学に強い関心がある子ならともかく、一般的なお子さんに買い与えたところで読むのは親御さんだけになるかも

ただ、子ども向けに書かれてはいませんが、興味を引く書き出しが多くあります。

今日、錬金術は単なる疑似科学にすぎないとされているが、古代ギリシャからルネサンスに至る時代には、大きな経緯を向けられる重要な学問の1分野だった。錬金術の技術と発見の多くが現代科学化学、生化学、薬学の基礎をつくった。

p52「錬金術」

遠い昔から人々は夜空の星々に魅せられてきたが、1609年までは、星を見分けるには肉眼に頼るしかなかった。望遠鏡の発明は観測の世界を一変させ、まったく新しい宇宙観を生み出していくことになった。

p84「天空の探索」

ほんの一例ですが、続きを読みたくなる書き出しではありませんか?

なので、勉強熱心ではない子でも引っ掛かるものがある気はします。

また、時系列でまとめられているので、歴史好きな子も楽しめるかもしれません。

ただし、決して子ども用の図鑑では無いことは理解しておきましょう。

 

サイエンス大図鑑【コンパクト版】に対する世間の反応

最後に、僕以外の人はどう思っているのか、世間の評価をご紹介します。

世間でもサイエンス大図鑑に満足している方が多いようです。

 

サイエンス大図鑑【コンパクト版】まとめ

『サイエンス大図鑑【コンパクト版】』を紹介しました。

人類の発見の歴史に少しでも興味があれば面白いと思っていただけると思います。

  • 511ページ、166テーマの大ボリューム
  • 1テーマに1つの見開きで解説されているからサッと読める
  • 時系列でまとめられているからストーリーで理解できる
  • 子どもでも楽しめるが、子ども向けの図鑑ではない

飲み会を1回我慢して、3,800円を回すだけの価値は絶対あります。

大人が楽しめる図鑑、いつか子どもに読んでもらいたい図鑑として、個人的には買って大満足の1冊でした